人間関係

職場で『どうしても苦手な人』がいる時の4つの解決策

仕事は選べても、仕事の人間関係までは選べません。

職場に、苦手な人、嫌いな人、なんなら「許せない!」と思う人がいる方に今日の記事を捧げます。

苦手な人の存在感

2・6・2の法則からみると

職場の人間10人いると、だいたい2人は気が合って好き。6人は普通か、状況によって好きになったり、苦手になったり。後の2人は常に苦手。
ざっくりこんな感じに分けられるかもしれません。

けれど、苦手だからといって距離をとるのが難しいのが仕事。

チームだったり、ペアだったりする同僚や後輩、直属の上司が苦手だったら、仕事自体が苦痛そのものになってしまいます。

苦手な人に気をとられて、仕事のパフォーマンスが落ちてしまったり、イライラ・モヤモヤ・ザワザワしながら仕事なんてしたくないですよね。

そう、苦手な人のことって、すごく意識しちゃうんです!!

気にしない。視界に入れない。極力関わらない。
そう決めれば決めるほど、気になる。やけに視界に入る。どうしたって関わらなきゃいけない状況になり、相手の嫌な部分が目について、嫌悪感や拒絶感に見舞われ、感情が振り回されてしまいます。

そして、いつの間にかその人に頭の中を乗っ取られてしまう。

これが職場の中の誰からも嫌われている人で、悪意の塊のように人であれば『相手が悪い』ってことにしておけるのですが、苦手なんだけどこのままこの気持ちを持ち続けたくない。できることなら関係を修復して、気楽に働きたい気持ちがある場合は、読み進めてくださいね^^

クライアントさんの例

クライアントのAさんは、職場でどうにもこうにも苦手な子がいました。年下の後輩Bさんです。

面倒を見てあげる立場で、教えてあげたり、協力し合わなければならない関係性なのにイライラが止まりません。

「あぁ、嫌だな」って思うと、声を聞くのも苛立つし、仕事の仕方にもケチをつけたくなるし、視界に入ってくるのですら苦痛でした。

それを、していたいわけじゃない。
けれど、やめたくてもやめられない。

悪い子じゃない。そう言い聞かせても、嫌悪感と拒絶感でいっぱいで、仕事も憂鬱になるほどでした。

何より辛かったのは、優しい気持ちになれない冷淡な自分と向き合わなければならなかったことです。

Bさんのことを、ジャッジして、否定して、わざわざ悪いところ探しをしてしまう。もう、喋り方まで許せなくなってしまったのです。

「仕事やめてくれないかな。いなくなればいいのに。」
そう考えてしまう。

他の人がBさんに対して否定的なことを話していると優越感が湧き上がってきました。

Bさんがいると、自分が嫌なやつになっていきました。

自分のダークサイドをまざまざと見せつけられて、相手以上に自分のことを心の中で責めて、罪悪感でいっぱいになっていたのです。

誰よりもAさんが傷ついていました。

こんな状態に陥っている時の解決策を4つお伝えしていきますね。

ワーク式になっていますので、ぜひ自分に置き換えてトライしてみてください^^

4つのワークで解決しよう

①認めよう。

まずは、苦手・・・・なんてやんわり言わずに、『気に食わない』『許せない』『大っ嫌い!』っていう気持ちがあることを認めてください。しっくりくる言葉があるはずです。

そう思うと、余計嫌いになっちゃって大変なことになる!と思って、考えないようにしてきたかもしれませんが大丈夫です^^

嫌悪感や拒絶感は、我慢して見て見ぬ振りをすればするほど増幅します。

どれだけ、無視しようとも自分の中にある考えや感情は「ある」のです。

時々、相手の良いところ探しをしてみよう!なんていうアドバイスを見かけますが、鬱憤が自分の中にあるのに相手の良い所を探してみたりしてごまかそうとすると、余計に腹が立ちます。

こんなにも相手という存在が自分を不快にさせていることをちゃんと、怒って嘆いてみましょう^^

「嫌なものは嫌なんだ」って、その気持ちがあるのを認めてあげてください。

 

②書き出そう。

自分の中にある考えや感情を言語化して、しっかりと自覚していくためにノートや紙に書き出してみて下さいね。

Aさんの出してくれた答えを参考にしてみてください。
答えは、何が正しくて間違っているかはありません。
自分の中にあるものをただただ出していく作業です。

Q1.あなたは相手のどんなところが許せませんか?

かん高い声で目上の人に偉そうにしている姿をみるとイライラする。もっと、謙虚でいないといけない。でないと、嫌われる。

気が利かず、周りが見えていないところに腹が立つ。馴れ馴れしくて、嫌な気持ちにさせるような態度は無神経だ。立場をわきまえなければならない。

私は「偉そうな能天気」が一番嫌いなタイプで許せない。なぜなら、そんな人間は嫌われるから。

Aさんにとって、後輩は自分の中の「こうあってはならない」という嫌われる基準にドンピシャにハマっていたのです。

 

Q2.苦手な相手はあなたのことをどんな人だと思っていますか?

私のことを理解のない人と思っている。どんなに気にかけても否定的にみられると感じる。どうせ冷たい人間だと思っていると思う。

Bさんはこれまでの職場でも長続きせず、その理由を職場の人たちに「冷たくされた」「理解してくれなかった」という話をAさんは以前聞いていたため、自分の対してもそう思っているに違いないと思い込んでいました。

 

Q3.苦手な人の存在は、あなたを猛烈に不安にさせています。
その人がいると、あなたはどんな不安が湧き上がってきますか?

軽蔑されてるんじゃないかと不安で怖くなる。どんなに親身になっても、役に立たない先輩だと思われているように感じて虚しくなる。心ない人だと思われていそう。だから、拒絶されるのではないか不安になる。

 

Q4.どんな罪悪感がありますか?

これまでと同じように職場に理解のない先輩がいると思われる。
優しくいられない。尊敬してもらえない。
人を平気で否定してしまう自分は卑怯だ。心ない人間だ。
私の言動は人を傷つける。

AさんはBさんといることで、自分自身を『理解のない人間。卑怯な人間。心ない人間』と感じてしまい、どんどん嫌悪感が増していったのです。これは、実際にBさんがAさんのことをどう思っていたかとは全く関係がありません。真実ではないのです。

これこそが、思い込みです。
この思い込みはAさんの幼少期の過去の体験の中で作り上げたものでした。

Aさんはここで一つの体験を思い出しました。

小学生の頃、学校の先生との間で「私は理解されていない。卑怯で心ない人間だと思われた」と感じる出来事がありました。その時の対応に納得できていなかったのに、感情表現することなく記憶の底にしまいこんでいたのです。本当は、悲しくて、怒れたし、とても傷つき、理解してくれなかった先生のことを軽蔑していたのです。

Bさんという人が現れることで、過去と同じような出来事が起こりそうだったからこそ、イライラ・ザワザワという反応として現れ、Bさんから否定される前に、自分がBさんを否定することで自分の身を守ろうとしていたのです。

 

③『そんな自分も存在していい』と許してあげよう

Aさんもここまでくると後輩との関係の中で、自分の過去の体験の中で獲得した価値観や思い込みがBさんとの関係をこじらせて苦しくさせ、苦手意識を感じさせていたことに気づきます。

自分自身が自分のことを『理解されない人間』『卑怯で心ない人間』扱いしてきたことも。

Bさんのことが嫌いだったことも。

そんな自分を責めていたことも。

もう許してあげていいんだ。

そんな自分も存在していていいんだ。

そのままの自分で生きていってもいいんだって。

感じられた時、許してあげられた時、Aさんの中に安堵が生まれました^^

 

④自分の本音を知ろう

本当は何をわかってほしかったでしょうか?

本当はどうしたかったでしょうか?

どうしてほしかったのでしょうか?

Aさんは本当は、Bさんのことを理解したかった。本当は、Bさんに信頼してほしかった。
本当は、ただ分かり合いたかっただけでした。

まとめ

苦手な人が現れた時は、

自分の中のどんな考え方や気持ちもまるっと自覚して尊重してあげてください^^

苦手な人は

自分の本音や願いを明確にすると消えていきます。

苦手な人は、

あなたの中の大切な本音や願いを思い出させてくれるために存在してくれるのです。
ありがたく利用しちゃいましょう!!

Aさんも最後に言いました。

「いや〜。ありがとうBさん!!笑」

お後がよろしいようで♡

今日も一日がんばった、あなたを応援しています^^