お金にいつも困っていたり、お金に対する不安が強い人は、お金にまつわるトラウマや思い込みを抱えています。
クライアントのAさんもまた、いつもお金に対する不安と、夫に対する不満がありました。
夫の収入では赤字です
Aさんは、専業主婦です。
実は最近、旦那さんの収入では赤字で親からお金を借りている状況が悩みです。
収入と支出のバランスが悪いことは夫婦で共有しています。
夫は食費と教育費を控えればいいという気持ちを持っているようでした。
けれど、Aさんにとっては、たとえ赤字だったとしても、子どもの身体にいい安全な食材で料理を作ること、添加物の入っていないお菓子を買ってあげること、1歳の息子さんの幼児教室への出費は、絶対に譲れませんでした。
結局、夫婦の折り合いのつかないまま、Aさんが自分の母親にお金を借りることになり、それに対して何も言ってこない夫への不満があります。
お金を借りると決めても、お願いしなければならないと思うと、数日は眠れなくなるほど、気に病んでしまっていました。
そして、借りる時には母親から「他の御宅の子は、親を旅行に連れて行ったりしてるのに、うちはこの歳になっても借りてくるなんて、、、、」と、愚痴を聞かなけれならず、その度に罪悪感に苛まれていました。
Aさんもなんとか収入を増やそうと、在宅でもできる物販の仕事を少しずつ始めたのですが、作業や調べものをしていると、夜中の2時にもなってしまうことがあり疲弊してしまっていました。
そんな中、仕事が終わって帰ってくると、夫がスマホでアニメや漫画を夜遅くまで、ダラーっと観ていたり、子どもの泣き声にも知らんぷりしていると、腹が立って仕方なくなります。
会社でのストレスもあるだろうからその時間も必要かもしれないけど、、、、と、思う気持ちもありますが、しっかりしてよ!何やってるんだよ!引っ張っていってよ!という気持ちで胸がいっぱいになり、もっと収入を増やせるよう努力をして欲しいと伝えたこともありました。
伝えた日は、夫も物販の調べ物をしている様子でしたがそれっきりで、Aさんはさらに不満が募りました。
引っ張っていってほしい本当の理由
お金のことも、育児のことも全部自分で考えてどうにかしなくてはいけない。
全て一人で抱え込んでいる気がして、Aさんはつらくて、苦しくて、悲しかったのです。
『自分でなんとかしなくてはならない』
という思い込みをAさんは握っていました。
幼少期に握ったお金のトラウマ
Aさんの子どもの頃の家庭は、夫婦共働きで、経済的にとても厳しかったそうです。
Aさんはいつも洋服はお下がりで、新しい靴も買ってもらえませんでした。学校の備品も購入してもらうことができず、いとこから借りていたのですが、いとこが使う日は借りることができず、Aさんはその授業を受けることができませんでした。
自分だけないのが、恥ずかしくて、悲しかった。
ある時、学校にお金の支払いをしなくてはいけなくなりました。
Aさんは、母親に伝えると「なんとかするから大丈夫よ。」と言われたのですが、後日、担任の先生から支払いがされていないことを告げられます。
この時、Aさんは悲しみと、恥ずかしさと、怒りでいっぱいになりました。
こんな自分は周りからどう見られてしまうのか怖くて仕方なくって、もう学校に行きたくない!とまで思いつめてしまったのです。
何もしてくれていなかった母親へ不信感も抱きました。
本当は、「恥ずかしい思いをさせてごめんね。」と自分の気持ちを察して、気遣って欲しかった。
まだ、お金をどうすることもできない小学生の頃に、「なんとかしなくちゃいけないけど、どうすることもできない絶望」をAさんは受け取ったのです。
『自分はないがしろにされる』という思い込みも握りしめました。
そして、
お金は怖い。
お金は人をつらくさせる。苦しませる。
お金が憎い!!
お金なんて、この世からなくなってしまえばいいんだーーーーーー!!!!
と、小学生のAさんは強く思いました
(カウンセリングをするまではすっかり忘れていました。)
そう。子どもの頃の体験から、お金と恐怖や不安、絶望がくっついてしまったのです。
Aさんの家は本当にお金がなかったのか。
Aさんの両親は共働きで、父親は公務員でした。
母親はいつも忙しそうにしており、祖母に育てられました。
実は祖父に借金があり、その返済に充てるため経済状況が厳しかったそうです。
けれど、そんなことを知らなかった子どもの頃のAさんは、働きづめの両親の様子を見ながら、
働いても、働いても、うちにはお金がない。
どんなに働いても、稼げない。
そんな思い込みも、潜在意識の中にしまいこんでしまいました。
父母にも、祖父母にも、お金のトラウマがあったのです。
これは、世代間の負の連鎖です。
お金に対する考え方は、親子間で伝播します。
大野の場合、母親にお金の不安が強くありました。
ある時、お金について考えていたら
『お金があると堕落する』という思い込みが自分にあることに気づきました。
母がよく、裕福な家庭やお医者さんの家族などに対して、意地悪だと愚痴を言っていたのです。
お金を稼げるようになりなさい。と、言いながら、お金をもっている人は性格が悪いからダメ。という真逆のメッセージを私に入れていました。笑
だから、私もずっと、お金は人をダメにする。とか、傲慢になる。お金を稼ごうとすると嫌われる。みたいな信念を無自覚に持ち続けていたのです。
だから、嫌われない程度にほどほどに稼ぐことをしていました。笑
Aさんの、お金は怖い。人を苦しめる。
大野の、お金を持っていると人から嫌われる。
も、完全なる思い込みです。
お金の悩みや不安があるとしたら、気がつかないうちにお金のトラウマを握りしめているかもしれません。
このトラウマがあると、たとえ夫の給料が2倍になっても、3倍になっても、毎月お金が足りない状況はできます。
不安を補うために、消費や浪費をしてしまうからです。
けれど、一時期の消費はその場しのぎで、本当の安心はやってきません。
お金に対する不安がある人は、お金に対して<恐怖>とか<悲しみ>の感情がひっついてしまっています。
この感情とお金を切り離して、<嬉しい>とか<楽しい>とか<安心>という感覚を結びつけていくことで、お金と相思相愛になっていきましょう。
① 子どもの頃の思い出を書き換える
Aさんは子どもの頃、本当は新しい真っ白のスニーカーや、可愛いピンクの自転車が買って欲しかった。
お下がりではなくて、自分の選んだ服を着たかった。
そんな願いを閉じ込めたままでした。
自分にはお金をかけてもらう価値がないという思い込みは、今も子どものためならお金を使えても、自分なんて後回しでいい。という考え方になって、自分の楽しみのためにお金を使えない状態になっていました。
想像してみます。
お母さんと靴屋さんに行って「気に入った靴を好きなだけ選んでいいよ」って言ってもらい、一足づつ試着しながら、「これ、いいねー!」って言い合う姿。
お父さんと自転車屋さんに行って「可愛いピンクの自転車を買おう」って言ってもらい、好きな形のハンドルのピカピカのピンクの自転車を買って、友達に「可愛い自転車だね!」って褒めてもらう姿。
親が自分のために嬉しそうにお金を使ってくれて、自分もウキウキ、ワクワク楽しんでる。自分だけの特別なものを手に入れた喜びを胸いっぱいに味わってみてるのです。
妄想のいいところはね。
タダなんですよ。
お金をかけずにできちゃう。笑
②『良い買い物したな〜!』と呟く
お金に不安があると、お金を使うときに罪悪感が湧きます。
必要なものを購入しているのに、また使ってしまった、、、とか、またお金が減っちゃっう、、、
お金を出すのがいつも憂鬱になっちゃう。
そんな時は、「今日もいい買い物をしたなーーーー」って呟いてみてください^^
子どもがお菓子やおもちゃを選ぶときも、ケチはつけずに「お!良いの選んだね〜」と伝えます。
子どもは、ニヤリとドヤ顔をするのですが、自分はいいものを選ぶ力があるって感じられるし、お互いすっごくいい気分。
買ってもらうことに罪悪感を持たずに、お金を使うことが楽しくなるでしょ?
そうすると、お金を稼ぐことも楽しくなるのです^^
呟くのも、タダでできますよ^^
Aさんも、お金がいつも足りない理由が、自分がお金なんてこの世から消えてしまえばいい!って思っていたせいだと気づいてびっくり。笑
そう、夫の稼ぎのせいではないのです。
自分の思い込み通りに、自分の目の前からお金が消えちゃう事態を招いてたのです。
自分と同じようにお金に不安な人の役に立てたらと、ブログ掲載を快諾してくださいました。
ありがとうございます^^
お金は受け取る準備ができている人にしか入ってこないそうです。
受け取る準備ができると、ふっと思ってもみないところから臨時収入があったり、夫の給料が上がる、、、なんてことも起こりますから、お楽しみに!
大野も、もっともっと豊かになるために、お金を稼げば稼ぐほど愛される女になります♡