あなたの職場には、毎日のように怒ってばかりいる人はいませんか?
怒られるのは当たり前ではない
職場の中に怒りがあると、なんだか自分が怒られていなくても居心地が悪くなるし、もし怒りを自分に向けられているとしたら怯えて萎縮してしまい、その人の顔色ばかり気になってしまいます。
仕事のパフォーマンスはダダ落ち。それが次のミスに繋がってしまい余計怒りをかってしまう。
そして、『怒られないために働く』スタンスが自分に根付いてしまいます。
たとえ、自分が悪くなかったとしても常にその人に意識が向いてしまい、不機嫌な様子がみてとれると、自分が何か悪いことをしてしまったか探してしまう習慣すらついてしまいます。
怒る人と怒られる人の立ち位置を客観的にみれば、怒る人の方が上から目線です。
怒られてばかりで、自分の仕事が遅いから、、、、私がミスばかりするから、、、、私が悪いんだと、自己否定感でいっぱいになっているんだとしたら、ちょっと待ったーーーーー!!!ですよ^^
たとえあなたが、仕事のスピードが遅かったとして。
ミスをしたとしても。
あなたを感情的に怒ることは、当然なんかではありません。
もう一度言います。
怒られて当然なんてことはありません。
ミスしてしまったことは反省しても、あなたのことを否定したり、罵倒したりする権利を相手に渡す必要はありません。
なぜなら、相手が怒っていることに対してはあなたにはなんの責任もないからです。
なぜか分かりますか?
怒らなくても、仕事が遅い人のフォローも、ミスのフォローもできるからです。
そうでしょう?
では、怒ってばかりの人が悪いのかといったら、そんなこともありません。
私は、怒られている人の味方であり、怒っている人の味方でもあるのです!!
『相手が悪いから私は悪くありません』っていうものではなくてね。
理解しあった先の『私も悪くなかったけど、相手だって悪くないね』っていう感覚が好きです^^
『怒り』を使わなくては生きていけない理由が相手の中にあるのです。
それでは、職場で怒ってばかりいる人の理解を深めていきましょう^^
怒りとは何か
『怒り』は感情なのですが、二次感情に分類されます。
(感情には一次感情と、二次感情があるんです^^)
一次感情の『悲しみや恐れ』を感じた先に、二次感情が発動され『怒り』を感じます。
あれ?っと思いますよね。
怒っているあの人は、悲しんでもいなければ怖がっている様子もない。
ただただ怒っているだけ。
本人すら自覚していない可能性がありますが、強い怒りを感じやすい人は、その下に猛烈な悲しみや恐れの感情が隠れています。
怒りがなぜ二次感情なのかというと、発動するには目的があるからです。
それは、一次感情である『悲しみや恐れ』から自分を守るためです。
人は感情を感じることなく生きていくことはありません。
強弱あれど、常になんらかの感情の動きがあって行動を起こしています。
悲しむことや怖がることを禁止している人は、容易にその感情を味わうことができません。悲しみや恐れを押し込める方法として怒りに転換します。
これを、人は感情のメカニズムとして持っています。
(反対に怒りを禁止している人もいますよ^^)
そして、怒ってばかりいる人は怒る事で、悲しいこと、怖いことに向き合わないようにしています。
怒る人は強そうにみえるかもしれませんが、実は『悲しみや恐れ』を感じることを何よりも怖がっている人です。
本当に強い人は、悲しみも恐れも怒りも、どんな自分の感情も自分のものとして受け止め、人を支配したり、主導権を握ろうとしたり、正義感を振りかざすことに使わない人です。
ただ残念なことに、怒っている人に「あなたは本当は悲しいんですね。恐れてるんですね。」と言っても、火に油を注いでしまいます。
多くの人が自覚をしていません。
怒ってばかりいる人が目の前にやってきた時に、「この人は何をそんなに怖がっているんだろう?」「どんな悲しみや恐れがあるんだろう」という視点を持ってみてください^^
怒っているように見えて実は怖がっている人を、あなたが怖がる必要はありません。
それに、悲しみや恐れを感じないために怒るのだとしたら、それはただの『八つ当たり』です^^
そもそも『怒り』は自分自身を守ってくれる大切な感情です。
自分を不用意に悲しませたり、怖がらせたりする時には、怒りが自分を守ってくれます。
感情に良し悪しはありません。
なのに、人間関係を悪化させてしまうほど『怒り』に依存してしまう理由を理解していきましょう。
怒りに依存する理由
①習慣化している
小さな頃から、怒りを表現すれば周りが自分のいうことを聞いたり、かまってくれた場合コミュニケーションの取り方自体に『怒り』の表現を使ってしまうパターンを持っている人がいます。
周りには怒っているように見えても、実は本人は怒っているつもりがない場合もあります。
②甘美である
怒りを発散するのって、快感なんです。
怒ってばかりの人はこの快感に依存している可能性があります。
怒りを人に向けるのは「攻撃」です。
『自分が正しくてあなたは間違っている』という他人への正義の制裁を加えると、脳の快感中枢が刺激され快楽物質であるドーパミンが放出されます。
この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を探し求めることになります。
お、恐ろしい、、、、
③ガソリンになる
怒りは一番パワフルな感情で、交感神経を高ぶらせます。
こんちくしょーーーー!許せない!!という怒りのエネルギーは原動力になるのです。
組織を回したり、何かの仕事を成し遂げる時って、すごくエネルギーがいります。
頑張りたい時に、怒りを使って乗り越えようとする手段を持っている人もいます。頑張るために、あなたのことを利用している可能性があります。
④妄想癖
もし、あなたが手を抜いて仕事をしていたわけではないのに、「手を抜いて仕事をして!!」と怒っている人がいるとしたら、それはもうその人の勝手な妄想です。
まとめ
何が言いたいかっていうと、要するに怒ってばかりいる人の怒りは
『八つ当たり』だよ♡ってことです^^
あなたが悪いからではない。
ただの八つ当たりです。
八つ当たりとは、
『腹を立てて関係のない人にまで当たり散らすこと』です。
そう。
あなたは関係ないのです。
本当は怖いのに。本当は悲しいのに。なのに上手く感じることができなくて、怒ることでしか表現できないだけなのです。
それは、あなたが処理する問題ではなく、怒っている人が向き合うべき問題です。
だから、怒らせないようにあなたが必死になる必要はありません。
たとえ、結果的に怒られるようなことがあったとしても、あなたのがんばりを一番知っているのは『あなた』です。自分自身に「よくがんばったね。」って寄り添ってあげてください^^
自分が自分の一番の味方でいることこそが、自己肯定感を上げるコツです^^
そうすると、周りの人は不用意にあなたのことを否定したり、怒りを向けなくなります。
ただ中には、パーソナリティに障害が生じている人もいます。
やけに褒めちぎったり優しくするのに急に攻撃したり怒ったり冷たくする人、自己中心的で理不尽な要求や非難を平気でする人々との関わり合いは考え方のベースが違うので、今後また記事にしていきますね。
自分に寄り添うってどんなふうに?味方ってどういうこと?と、よく分からない方は、大野がお手伝いします^^