<大野純子>
至福体感カウンセリング 考案者
エモーショナルミューズラボラトリー(EML)主催
看護師
愛知県名古屋市在住
夫と子供2人の4人暮らし
看護師としては順調なキャリア、その一方で自分のあり方、人間関係には常に悩む日々

少し、私の人生のストーリーにお付き合いください。
看護師になったきっかけは、母親から「看護師になりなさい」と言われ続けてきたからでした。母も看護師でしたが、母が働く姿から、自分も看護師になりたいとは全く思えませんでした。むしろ、看護師なんかになりたくない!と思っていたのです。人生で初めて「嫌だ」と反抗してみるものの、あえなく却下。結局、看護師となり総合病院に就職しましたが、志のない自分が嫌でした。
同期で入った二人が半年で自律神経失調症と鬱になり退職してしまうというというシビアな職場環境でのスタートでした。
怒られないように否定されないように、ダメなやつだと思われないように、誤魔化しながら必死で働いていました。
人との距離感が上手くつかめず、いつも嫌われるのを恐れるあまり、そっけない態度ばかりとってしまい、<クールビューティー>と呼ばれるように…
出来るフリは得意だったため仕事での評価は高く、25歳でリーダー、28歳で主任と誰よりも早く出世。
ただ人と関わっていくことへのしんどさは、いつもついて回りました。
その後、結婚、出産し、育休からの復帰と共に、緩和ケア病棟に配属され、人の生死を間近で感じるようになりました。
患者さまの本当の気持ちを聴けると、とても穏やかになられるという経験から、<聴く>ということの大切さを知り、聴き方を研究したり、心理学を独学で勉強し始めたのも、この時期でした。
こうして看護師として17年勤め、いくつかの部署を経験しながら、1000人以上の患者さまの人生の最期の時期を看取ってきました。
結婚をして、子育てをしながら、看護師として仕事を定年まで続けていく人生が、私の生き方だと思っていました。
絶対安静生活で揺らぐ自分の存在価値、そしてごまかしきれなくなった母への嫌悪感、苛立ち

しかし、第二子の妊娠中に私の人生を変える大きな出来事が起こります。
切迫早産となり、入院。2ヶ月半ベッド上での絶対安静を強いられました。
仕事にはもちろん行けなくなり、家族のこと、家のことを母親に任せなくてはならなくなったのです。
今まで積み上げてきたもの全てが奪われていくような感覚でした。
子育て、家庭のこと、仕事、母として、妻として、社会人としての役割が無くなってしまった気がして自分の存在価値が大きく揺らいだのです。
まるで自分の世界を、母親に乗っ取られるような強い不安と怒りが湧いたのです。
それまでは、家族とは仲良くしなくてはいけない。
親は大事にしなくてはいけない。
それが当たり前だと思って生きてきました。
けれど、なぜかその頃の私は、母が大嫌いで嫌悪感を感じていました。
人として、受け入れがたいとさえ感じていたのです。
思い返せば長女として生まれた私は、いつも不機嫌でヒステリックな母に怒られ、否定されて育ちました。
信じてもらえない、
私の気持ちにはいつも寄り添ってもらえていない、
と感じていました。
そんな母に漠然と、愛されていないとずっと感じていたことに気づいたのです。
そして出産後も過度に干渉する母親に対する苛立ちから、会うことができなくなってしまいました…。
インナーチャイルドセラピーとの出会い、大きな変化。私は愛されていい!

何か答えを見つけたくてインターネットをひたすら検索。
そこで出会ったのが、インナーチャイルドセラピーでした。
必要性を感じカウンセリングを受け、母との関係を改めて見直すことになります。
また、ちょうどタイミング良く、カウンセラー養成講座が開講。
これまでの生きづらさ、人間関係の悩み、母との関係を何とかしたい、そしてそのためには分かち合える仲間が必要!と感じ、迷わず受講を決意しました。
学び、体感しながらわかったこと。それは、
私は、母親のことが大嫌いで仕方ないと思っていたけれど、本当は、お母さんに愛されたかった。
けれど、自分には愛される価値がない、自分は役に立つ力がないと感じて、苦しくて、苦しくて仕方がなかったのです。
母は私を愛していなかったのではありませんでした。
でも愛情を表現する力に欠けていたのです。
母が、私を否定し干渉し、厳しく躾けたのは、愛からでした。
けれど、その愛情表現は、決して私が受け取れる方法ではなかったのです。
その表現方法は、日本の躾のあり方そのものだったかもしれません。
でも愛されることに本来は条件なんてありません。
言いつけを守れるから。
勉強ができるから。
そんなことは関係ありません。
無条件であることが条件なんです。
こうしてインナーチャイルドセラピーを通して、自分の感情や思考と向き合っていきながら、カウンセラーとしての活動をスタートさせました。
癌がもたらした最大のギフト。

2022年に入り、体調が著しく悪くなりました。
『悪性リンパ腫』という血液のがんに罹っていたのです。極端に早い進行で、検査をした時にはステージⅣで、多発転移もしている状態でした。半年間、入退院を繰り返しながら、抗がん剤治療を受けました。
癌、抗がん剤、長期入院、、、、大変な面もありましたが、この経験が私に大きな気づきや叡智を与えてくれるきっかけとなったのです。
一度めの強制終了は切迫早産での入院。そこで、人生を変えるインナーチャイルドセラピーと出会います。
二度目の強制終了は癌での入院。そこで、自分のメソッドである『至福体感カウンセリング』が形になっていったのです。
なんだか、入院好きですね。笑
生まれた時に、ただ存在するだけで愛されていたように。
今もなおただいるだけで、愛し、愛されていていい。
その価値が、私たちにはある。
圧倒的に愛されて生きる価値がある。
その価値に自分で気づいて受け取っていくお手伝いがしたい。
そう思うようになりました。
そして17年勤めた総合病院を退職し、2019年の3月にカウンセラーとしての活動をスタート。
最初は不安だったクライアントさんの表情が明るさに照らされること。
変化を実感し、嬉しい報告をもらえること。
誰かの人生に残っていけること。
そして何よりもカウンセラーの私自身が、誰よりも楽しんでセッションできていることに幸せとやりがいを感じています。
その後、さらに心理学を学び、<心理分析プロファイラー認定資格>も取得。
カウンセリングと並行して心理プロファイリングを使用した、コミュニケーション・性格分析セッションやセミナーも行うようになりました。
定期的に自主開催している「エモーショナルミューズのおはなし会」は毎回満席。
現在は、カウンセラーとして活動する傍ら、医療介護施設にて看護師兼アドバイザーとして医療組織での人間関係改善のためのコンサル業務も行っています。
看護師としての経験も活かした、絶対的安心感の中でのセッション。
そしてかつての私と同じような生きづらさを感じていたり、人間関係に苦しんでいたりする方に誰よりも寄り添ってサポートします。
カウンセリングって、暗い・辛いイメージがあるかもしれませんが、日常のほんとちょっとしたイライラやモヤモヤが和らいだり、不機嫌でいた時間をご機嫌で過ごすためのツールなんです♡
自分の価値観や、モノの見方、考えた方、捉え方が変化すると、生きていくことが本当に楽に、楽しくなります!
人生はもっと楽しくていい!
楽しんで生きていく価値があります。
自分を見捨てずに、その存在価値に気づき、圧倒的に愛されて生きていく、そんな人を増やしていけたらいいなと心から思います。
2020年1月
大野純子