メンタルケア

深刻になりやすい人がお気楽に生きる3つの魔法の言葉

深刻病、発症してませんか?

深刻になりやすい人って、考え込みやすい人です。

ちょっとした出来事や、物事でも不安になりやすく、悲観的に重ーーーーく受け止めてしまうタイプです。

心の防衛装置機能が高めで、いつも最悪の事態を予感しながら生きているので、気が休まりません。

自慢じゃありませんが、もちろん大野もそんなタイプでしたよ^^

⬜︎「それは考えすぎだよ」って言われても、考え込んでしまう。
⬜︎なんでも一人で解決しなければならないと思って、溜め込みやすい。
⬜︎100%大丈夫!!って思える根拠がないと不安で仕方ない。
⬜︎気持ちの切り替えが苦手で、ずっと同じことを、いつまでも考えてしまう。
⬜︎頭の中では悶々と考えるけれど、解決のために行動するのは得意じゃない。
⬜︎不安を解消するため、ネット検索ばかりしてしまう。

時には、自分では答えを出すことができないものにまで答えを見つけようと必死になってしまったり、もう考えないぞ!って思っても、いつの間にか気づくとそのことばかり考えてしまったり、、、、

そうなると、思考にエネルギーを取られて、四六時中クタクタ。
心にも余裕が持てず、焦燥感を感じたり、イライラしたり、頭も心もぐちゃぐちゃになってしまいます。

自動思考って何?

私たちは、生きている限り常に何かを考えています。
思考しないと、人間社会では生きていけません。

そして思考は、生まれ育った環境や、人間関係の中で自分だけの考え方のクセを築き上げていくのです。

自動思考とは、自分の意思とは関係なく、頭の中に自動的に何度も繰り返し出てきてしまう考え方のことです。

 

肯定的な自動思考が備わっていると、物事を良い方向に転換していくことができますが、否定的な自動思考を持っていると悲観的で深刻な方向に、自分自身を向かわせてしまいます。

この自動思考は、無自覚に頭の中を巡ります。
気づくと落ち込んでいたり、不快な気分にさらされている人は、自分がどんな自動思考を持っているのか自覚していくことが大切になってきます。

では、深刻になりやすい自動思考がなぜ自分に身についてしまったのかをお伝えしていきますね^^

悲観的な自動思考を身につけた理由

①子供の頃に、脅されて生きてきた。

脅されたって聞くと、なかなか重々しいですが、大人は結構子供を脅してます。笑

なぜ脅すかというと、子供をコントロールしたいからです。
子供が大切だからこその部分もあるんだけど、大人自身が恐れていたり、怖いから脅します。
時には、教育・しつけと称してね。

例えはいっぱいありますよ〜^^

・夜寝ないと、鬼が来るよ!鬼が来たら食べられちゃうよ!!

鬼から電話がかかって来るアプリが流行った時期がありましたが、子供を恐怖に陥れて寝かしつけようとするあの行為は、立派な恫喝です・・・

・ご飯を食べないと、病気になって、病院に入院して、注射を打たなくちゃいけなくなっちゃうよ!

脅迫です・・・

・どうなっても、もう知らないから!!

威嚇です・・・

・そんなことしたら嫌われて、誰からも相手にされなくなるよ!!

何気ない親子の会話あるあるですよね。

親になってみれば、言いたくなる気持ちもよく分かります^^

そう言われると、結構自分も脅されていたなぁと思われる方、今まさに子供にやってました!という方は多いです。

脅しには、危険を感じさせる。怯えさせる意味合いがあります。
まさに恐怖な訳ですが、この感情は記憶に残りやすいのです。

その時に、
できないダメな子なんだ。
言うこと聞けない悪い子なんだ。
見捨てられる子なんだ。
私はいなくてもいい子なんだ。

というような自分への評価もセットで受け取ります。

こんなことを、毎日のように四六時中言われていたとしたら?感じていたとしたら?

考え方のクセは、日々の繰り返しの中で身につけていきますから、そこに脅された恐怖や悲しみの感情も乗っかって、立派な悲観的な自動思考が出来上がります。

まだ、社会のルールも常識も知らない子供の解釈なので、非常に偏った間違った思い込みなのだけれど、大人になった今もその基準を採用して生きているからこそ、深刻になってしまうのです。

不機嫌な人や、怒っている人、いつもと違う様子な人がいると、無自覚に自動反応して私がダメなんだ。私が悪いんだ。と、いつの間にか思考してしまっているクセになります。

 

②子供の頃、困難が起こっても助けてもらえなかった。寄り添ってもらえなかった。

子供の頃に、困ったり、怖かったり、悲しい出来事が起こった時に、身近な大人に助けてもらえなかったと感じたり、相談できず、自分で解決しなければならなかったりした方です。

家の中には常に緊張感があって、子供なのに子供らしくいられない。自分で自分のことは解決しないといけない。

なんなら、他の家族も守らなければならないと感じていた場合、最悪の事態を想定しておかないと、大変なことが起こってしまうんじゃないかと不安に駆られて、あらゆることを考えるパターンが出来上がってしまいます。

もちろん子供だから解決力は低いため、どれだけ頑張っても報われないパターンも身につけてしまいます。

 

③子供の頃、深刻にしている時だけかまってもらえた。

子供の頃、落ち込んだり、泣いたり、困ったりしていると親が構ってくれるというパターンを持っていると、大人になっても、さみしかったり、満たされない時に、深刻さをアピールすることで、周りに構ってもらおうとしてしまいます。

本人は無自覚な場合が多く、いたって本気で深刻な様子なのですが、構ってもらうことが目的なので、深刻な出来事を解決する気はありません。

むしろ、解決してはいけないのです。

お気楽に生きちゃったら、誰からも相手にされない恐怖が根っこにあります。
この場合、周りが疲弊してしまいますね。

自動思考って怖っ!!ってなってしまったかもしれませんが、習慣で出来上がったものであれば、習慣を変えることで深刻さを手放して、安心してお気楽に生きていけますよ^^

ここからは、解決策をお伝えしていきます。

深刻感を手放して、お気楽に生きるコツ。

まずは、紙とペンを準備してください。

自分を深刻にさせている出来事の<事実>と<解釈(自分の捉え方、自動思考)>を分けて書き出してみましょう。

例題です。

ある朝、職場に行くと同僚が先にきていました。
表情が険しく眉間にシワが寄っていて不機嫌そうでしたが、恐る恐る「おはよう」と声をかけると、目を合わせずそっけない声で「おはよう」と言って、その場から去っていきました。
私は、自分が何か悪いことをしただろうかと、考えを巡らせました。
もしかしたら、私の仕事のやり方がダメだっただろうか。嫌な気分にさせることを言ってしまっただろうか。
あれこれ考えていても、答えはみつからないのに、そのことで頭がいっぱいになり、怖くて仕方がありません。
もう、その同僚を視界に入れることすらできなくなってしまい、避けてしまいました。
そんな自分を不甲斐なく思い、さらに落ち込んでしまいます。

こんな出来事があったとします。

ここから、<事実><解釈>を振り分けていきます。

ここでいう事実は、
朝、職場の眉間にシワの寄った同僚と、挨拶を交わした。

のみです。

あとは、すべて解釈!

表情が険しく不機嫌そうに見えたのも解釈。

「おはよう」が素っ気なく感じたのも解釈。

私が悪いことをした、私の仕事がダメだった、嫌な気分にさせたのは私だ。これも、全くもって解釈です!

解釈は、自分の捉え方であり、これまで自分が使ってきた考え方のクセである自動思考で成り立っています。

もしかしたら、本当に不機嫌だったかもしれません。
朝、夫とケンカをして、とてもじゃないけど、笑って挨拶ができる気分じゃないことが申し訳なくて、その場を去ったかもしれない。
親が病気で入院になったかもしれない。

相手の背景を知らないまま、私たちはたくさんのことを自動的に思考しているのです。

こんな時、お気楽な人は「自分のせいである」というフィルターを通さずに思考することができます。

気軽に「元気がないように見えたんだけど、何かあったの?」と聞くことができるかもしれません。

そうすると、相手も「実はね、、、」と、自分に何が起こっているかを伝えることができます。

または、そっと様子を見守ることができるかもしれない。

そもそも、気にもならないかもしれない。

自分の在り方の選択肢が増えるのです。

事実と解釈の違いに気づけて、自分の自動思考のパターンが分かってくると、「あれ?また深刻になっていたぞ。」と気持ちを切り替えることができ、「本当にそうかな?」と過去から引きずった思考パターンの疑問を持つことができます。

それでは、深刻になっちゃった時の魔法の言葉、言ってみましょう!!

①「私は悪くない。」

深刻になりやすい人は「自分のせい」にするのが得意です。

反射的に「私が悪い」という自動思考が頭を駆け巡り、「私が悪い」という前提で物事をみます。

けれど、このタイプは悪意がない人。

ただ一生懸命だっただけ。

深刻に考えすぎるため、空回りしてしまうだけなのです。

それにね、誰かが一人だけ悪い出来事なんて、この世の中にはありません。

②「みんな一緒。」

深刻になっている時は、同時に孤独感や疎外感、時には周りが敵かのように感じてしまう時もあります。

私はこの言葉が大好きです。自分はダメな人間だと深刻になっていた私にとっては、救いのような言葉でした^^

「みんなも同じように悩む時があるよ。私だけじゃないんだよ。」って受け取れる時もあるし、「みんなとつながりあっていけるから大丈夫だよ。」と、人との一体感を受け取れる時もあります。

つながりがあるところには、問題は入ってこられないから、深刻にならずに済みます。

③「どうせ、なんとかなっちゃうしな〜」

根拠なく呟いてみてください。

だって、なんだかんだ言って今までもなんとかなってきたはずなんです。

何ともならない状態なら、このブログを読んでいる暇はありません。笑

『何ともならない』の方が幻想です。

深刻に物事を捉える人の良いところ

見方を変えれば、このタイプの人は物事を深く考え抜く力があります。

私は、すぐ深刻に考えてしまうし、石橋を叩いて渡るようなタイプでしたが、思慮深さも身につけたからこそ、カウンセラーになれたと思っています^^

思考力がすでにあるならば、捉え方や価値観を変化させていくだけでいいのです。

深刻になりやすい自動思考のパターンを徹底的に変化させていくには、笑み育カウンセリングがオススメです。

自動思考には、ネガティブな感情がくっついているので、そんな感情から癒していきますよ^^