こんにちわ。
寄り添いの看護師カウンセラー大野純子です。
本日のテーマは<子どもの自立心>です。
私たちは、みんなお母さんから生まれています。
お腹にいるときから乳幼児期は<一心一体>。
美味しいね。寒いね。嬉しいね。悲しいね。痛いね。そんなふうに声をかけられて、子どもは自分の気持ちを母親に代弁してもらいながら、自分の感覚や、感情を育てていきます。
母親と心も体もいつも一緒の時期です。
次の段階の学童期は10年ほど続きます。
この時期は<一心二体>。
身体的な行動の自由は獲得しているけれど、心(生き方、価値観、社会観)はまだ、親と一体です。
心は親に縛られていて、子どもは親の価値観の範囲から出ることはありません。
保護するものと、保護されるものとしての上下関係の中にあります。
その段階を経て、成人期で親との関係性を<二心二体>へと変化させていきます。
ここでの課題は、精神的な上下関係から抜け出して、心も親と対等になることです。
そして、お互いに独立した人間として尊重し合う関係性を築きます。
この移行期に、第2反抗期がやってきます。
親から独立するには、これまでの親子関係を破壊することが必要不可欠です。
破壊の後に、自分の人生観を作りあげていきます。
それが、反抗期です。
人生って何だろう。
自分って何だろう。
生きてるって何だろう。
その心の葛藤や、時に孤独を味わうこと、親の生き方に反対しながら自分の生き方を作り出していく作業が自立においては必要です。
けれど、私には自覚できるような反抗期はありませんでした。
母をどこか拒絶しながらも、母の価値観や判断基準に答えなくてはならない。母の思いに答えなくてはいけないと、大人になっても<一心二体>のままきてしまいました。
無自覚で、母の期待に答えるための生き方を選んでいたのです。
それは、私の生き苦しさに繋がっていました。
なぜなら、自分を生きられないから。
大人になって、母がそばにいなくても、母を通して受け取ったモノの見方、考え方をずっと選択していたのです。
頭の中に、私の作り上げた母が住んでいました。
けれど、第二子妊娠時の長期入院を機に、私の中に破壊がおきました。
母への怒りの感情が抑えきれなくなり、その後、会えなくなりました。
実質、1年間、会わずに過ごしたのです。
その時に出会ったのが、笑み育カウンセリングでした。
それは、心を母から切り離して、自分を構築していくために必要な時間でした。
実際に私に何が起こったかというと、
母を大大大っ嫌いになりました。
これは、大切な自覚でした。
子どもの頃、母の役に立ちたくて、母を幸せにしたくて、自分を我慢して、我慢して、母を優先して生きてきた頃に押し殺してきた怒りや、悲しみとしっかりと向き合いました。
飲み込んだ言葉を、ちゃんと吐きだしました。
たくさん泣きました。
本当の自分に気づいてあげられた、温かい涙でした。
我慢させた母親が悪いというわけでありません。
母親が私を苦しめていたのではなくて、母親を通して受け取った私の感情や思考が、私を苦しめていたのです。
母親という存在ありきで築き上げた自分の価値観を破壊するために、母親という存在を一度大っ嫌いになるという過程が必要でした。
その先にあるのは、母は母であり、私は私。
対等であり、自立した関係性です。
そして、ただ、大好きだった母という存在です。
この破壊=大っ嫌いをさせてあげることが、子どもの自立心を育てるために母親として必要なたった一つの条件です。
けれど、母との関係は良かった。母は優しかったし、私を大事に育ててくれた。っていうことにして、反抗期を経験せず、<一心二体>から抜け出せず、親との関係は問題なかったのに、愛されていたのに、私の人生は何で苦しいんだろう。って悩んでいる人は多いです。
<一心二体>から抜け出せない最大の理由は・・・・
お母さんがかわいそうだから。
お母さんが、全然幸せそうにみえないから、お母さんを幸せにするためにしてきた我慢を大人になっても止められない。
お母さんをさらに不幸にすることはできないから、代わりに自分が不幸になっちゃうのです。
お母さんがかわいそうだと、お母さんを破壊に利用できないのです。
それって、子どもが精神的な自立ができないってことです。
母親の立場なら、そんな苦行を子どもには強いられない。
自分の人生を生きて!!って思いますよね。
そのためには、
子どもが、自分がお母さんを嫌いになっても、お母さんは決してかわいそうじゃない。不幸じゃないっていう生き方をお母さんがしている必要があります。
お母さんが自分を生きるってことです。
お母さんが人生を楽しんでいるってことです。
お母さんが、ご機嫌でいるってことです。
そうすると、子どもは安心して、信頼して、お母さんを利用できます。
お母さんとの関係を破壊できます。
お母さんを大っ嫌いになれるのです。
その先に、心の自立があります。
一度大っ嫌いになると、もう永遠に嫌いなままかといったら、そんなことはありませんから、ご安心ください。実験済みです^^
嫌いになったとしても、崩れることのなかった親子の関係を知ると、他者との信頼関係も深くなっていきます。
もし、あなた自身が親と今だに<一心二体>だと感じたならば、笑み育カウンセリングがオススメです。
あなたが親と<二心二体>を築けたら、お子さんとも必ず、自立しあえる対等な関係性を築くことができるから。
あなたが我慢をすればするほど、子どもも同じ我慢を背負います。そうすると、反抗期に破壊する壁がどんどん高くなります。
破壊するにしたって、なるべく壁は低めに設定したいですもんね。笑
今は、どんなことがあっても「お母さん、大好き!!」としか言わない子どもたちが、いつか「クソババァ!」っていう日に備えて、私も自分の人生を楽しみます!!
「大っ嫌い!!」と言われても、「そっちが嫌いでも、こっちは大好きじゃーーーー!!」って言えるよう、ご機嫌度を磨いていきます♡
あなたが利用価値のある母親であるために、できることは何ですか?